2011年10月4日

第3回放射線測定

計測日時 9月25日(日) 午前10時~正午

 

★解説

子ども達の安全のため、町田市はホットスポットの除染推進を

 

横浜市港北区に深刻なホットスポット
震災後低い放射線量が報告され続けていた横浜市から、驚きのニュースが飛び込んできました。道路側溝から毎時0.91マイクロシーベルトという、極めて高い放射能汚染を検出したと、市が発表したのです。これは、年間被ばく量を単純計算すると、ほぼ8ミリシーベルトとなります。
町田市内においても、すずかけ台駅近くで、国道246脇の土壌から、0.52マイクロシーベルトという深刻な汚染を計測したとする報告が出されています。
 

化石谷公園に隣接する道路側溝上の土が汚染
先月の計測で、0.3マイクロシーベルトを超える汚染をここで発見し、周囲にいらした何名かの住民の方々にお伝えして注意を呼びかけました。台風15号が去って実施された9月の計測では、毎時0.37マイクロを検出しました。早急な改善を進めるために、今回は、この紙面で公園名を公表し、併せて市に対策を要請することとしました。
 

周辺市区町で除染の検討が広がる
東京の区部や周辺の自治体では、住民からの不安の声に応えて、除染の動きが各地で広がっています。

 

町田市の対応
市は現在7小学校において計測し、結果を広報しています。ところが、市は、放射線の状況は安定しているとして、この調査は9月末をもって終了させると発表しました。

 

市が公表してきた放射線計測値
計測を始めて、市の計測値との間に格差があると感じました。そして両者の値が異なる原因を考えました。一つは計測場所と推測します。グランドの中央で測った数値と通常の生活環境で測った数値に開きがあるのは当然だと思います。疑問を解くために、町田市が計測している学校へ出向き、門の前で計測してみました。裏面にその結果があります。市の計測値とはかなり異なった結果となりました。

 

公的機関の計測は精度の高い計測機器で
機器の影響も考えられます。市が使用しているDoseRAE2に関して、国民生活センターは、半減期が30年と長いセシウム137を計測する際に低い数値を出すという、精度の問題点を指摘しています。町田市には、東京都が使用するAlokaの機器等による再調査を望みます。

 

町田市は、危険個所調査に積極的対応を
ホットスポットの危険性を住民に伝えて下さい。水の流路にそって生まれるこうした危険個所を探し、住民と協力して、その地域に即した長期的除染を検討して下さい。

 

本文のニュースソースと関連データ
港北区の側溝から高濃度セシウム、市内最高値を検出/横浜
 横浜市は17日、同市港北区の道路側溝から毎時0.91マイクロシーベルトの放射線量が検出されたほか、側溝の堆積物から1キログラム当たり4万200ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。ともに市内過去最高値。市放射線対策部は週明けにも放射性物質がたまりやすい構造物を把握し、撤去方法など具体的対応を検討するとしている。(以下略)

(神奈川新聞のコミュニティーサイト カナロコ 2011年9月17日)
 
町田市内においても、すずかけ台駅近くで、国道246脇の土壌から、0.52マイクロシーベルト
blog 吉田つとむはインターネットを武器とする!  http://blog.livedoor.jp/expert1/archives/51926262.html
 
首都圏で除染の動き広がる 住民の声受け国に先行
首都圏でも、学校や公園の砂や土を入れ替え、側溝を清掃する動きが広がっている。東京電力福島第一原発の事故による放射性物質を除染しようという取り組みだ。政府が除染方針を示したのは8月末で、各自治体はそれに先駆けて独自の対応をとってきた。(以下略)                              

 (朝日新聞9月3日 夕刊 asahi.com)
 
<放射線測定器>「精度低い」 通販の9商品、誤差30%超
国民生活センターは8日、10万円未満の放射線測定器9種類について「測定値が正確でない」とのテスト結果を公表した。センターは6月下旬、通信販売のサイトでいずれも中国製とみられる9商品を購入。大気中の値を測ると、9商品ともに国際規格を満たした測定器の値より高く、4倍近いものもあった。また毎時0.06マイクロシーベルト以下の低線量を正しく測れなかった。セシウム137を照射すると、9商品ともに実際の数値より低い値を示し、線量に比例してばらつきが拡大。実際の数値との誤差は30%を超えた。センターの石崎行男課長は「安価な商品の精度は低く、食品や飲料水の測定はできない」と話した。9商品は以下の通り。AK2011▽BS2011+▽DoseRAE2 PRM-1200▽DP802i▽FJ2000▽JB4020▽RAY2000A▽SW83▽SW83a。このうちDoseRA
E2 PRM-1200は東京都が70台購入し、空間放射線量の測定のため、23区を含む区市町村に1、2台ずつ貸与している。都福祉保健局環境保健課は「簡易な計測しか使えないと断ったうえで貸している」と話している。 【水戸健一】  (毎日新聞 9月8日  毎日jp)

 

★化石谷公園周辺住民のみなさん
この地域の線量が他に比べて高いということでは決してありません。公園の測定値からは、他の地域との違いは見られません。私達がご注意を促していることは、道路側溝上の土に付着する放射性物質の濃度が高いということ。そして、この土がある位置から、子どもたちの口や鼻を通してその体内に入る危険性が極めて高いことなのです。現状をお話しますと、地上に落ちた放射性物質は雨と風により移動を繰り返しています。その移動中に障害物があると、そこに付着します。清掃がされず長期に側溝内に留まっている土には、市内どこにおいても、同じような高い値が計測されています。
今回、子どもへの危険が特に高いという理由から、市に早急な対処を求め、道路補修課から「除染ということではなく、道路上の土を取り除くということで作業を行います」という回答を得ました。しかし、市が本格的に市内を除染する方針に踏み切ったわけではありません。これからも、土は絶えず流れてきますし、今計測されているセシウム134と137はなかなか減少しません。137は半分に減るのに30年以上かかります。そこで住民の皆さんには、道路上に土が溜まらない様に、長期的な対策をたてていただきたいのです。

 
 

 

日時

7/26 11-14

8/31 10-13

9/25 10-12

測定場所/ 地上

1m

10cm

1m

cm

1m

cm

玉川学園駅南口

0.08

0.08

0.08

0.09

0.10.

0.08

(階段 角)

学園駅北口前

0.14

0.15

0.12

0.20

0.13

0.16

(花壇レンガ上)

玉川学園駅北口

0.11

0.12

0.08

0.09

0.08

0.08

(タクシー乗り場)

玉川大学   

0.10

0.11

0.09

0.11

0.08

0.10

(正門入口左横)

学園1丁目信号

0.10

0.11

0.09

0.10

0.11

0.12

(レストラン前角)

玉川中央幼稚園

0.08

0.09

0.08

0.09

0.09

0.10

 

さくらんぼホール

0.10

0.12

0.09

0.12

0.09

0.11

(入口前)

コロコロ児童館

0.10

0.12

0.10

0.11

0.09

0.11

(看板前)

さくら保育園

未計測

0.10

0.12

0.12

0.13

 

なかよし公園

0.10

0.09

0.10

0.11

0.08

0.09

TELBOX横)

第五小学校

0.09

0.10

0.09

0.11

0.10

0.08

(正門入口)

7丁目公園

0.08

0.10

0.09

0.10

0.08

0.10

(階段)

コスモス会館前

0.10

0.12

0.10

0.11

0.10

0.10

(入口中央)

化石谷公園

0.08

0.09

0.12

0.14

0.08

0.08

(広場中央)

ユニヴェシオール

0.13

0.14

0.12

0.14

0.14

0.15

(中央入口横)

たぬき山公園

0.08

0.09

0.09

0.06

0.07

0.07

(入口門扉 外)

   平均     

0.10

0.11

0.10

0.11

0.10

0.10

0.10

0.10

0.10

気象条件

南南東の風 9m

北東の風 2m

東北東の風m

計測機器は Aloka TCS 151  計測単位はμ㏜/

0.114が年間被ばく量で1ミリシーベルト(国の基準)


町田市の発表する計測値と「原発を考える会」の計測値

 (計測単位はμ㏜/h、「原発を考える会」使用機器はAloka TCS151)

 

町田市が計測したグランド中央での計測値

「原発を考える会」計測の学校門前計測値

計測日

8/30

9/20

8/31

9/22

計測位置

地上1m

地上5cm

地上1m

地上5cm

地上1m

地上5cm

地上1m

地上5cm

鶴川第一小学校

0.03

0.03

0.05

0.06

0.09

 0.09  

0.08

0.09

三輪小学校

0.04

0.04

0.06

0.06

0.10

0.12

0.10

0.12

町田第六小学校

0.04

0.04  

0.06

0.06

0.09

0.10

0.09

0.10

図師小学校

0.06

0.06

0.09

0.09

0.11  

0.13

0.11

0.13

小山小学校

0.03

0.03

0.05

0.05

0.10

0.11

0.10

0.12

What's new?

会報「四葉のクローバーのたより」13号が発行されました(2016年4月1日)

 

上の下線付き文字列をクリックすると、内容が右のページに表示されます。

 

過去のイベント情報

☆ 講演会

「原発事故を考える町田市民の会」主催(共催:放射NO!拡散防止ネットワーク)詳細

 

☆ 講演会

テーマ「本当に安全? 町田・多摩地域での被災地がれきの焼却」

池田こみち氏 × 奈須りえ氏

2012年7月7日(土)13:45~16:45(開場 13:15)
場所 わくわくプラザ町田 (042-723-2180) 3階講習室 町田市森野1-1-15

参加費 500円(定員150名 ※席の空数に応じて当日券を発行します)

 

☆ 講演会

2012年6月24日(日)13:30~

玉川学園文化センター

 第2・第3会議室

テーマ 現在ある原発の危険性

講師  井野博満氏

 

☆ 映画上映会

町田市民測定室準備会主催

映画『内部被ばくを生き抜く』

上映と鎌仲ひとみ監督のトーク

2012年6月16日(土)

9:30~12:00

玉川学園文化センターホール

入場料1000円 /チケットは自然食品店明日葉で。

 

☆ 講演会

町田市民測定室準備会主催

馬場利子さん講演会  詳細

「健やかな命を未来に」  食と健康・環境汚染・放射能のお話

2012年6月5日(火) 

10:00~12:00 講演会

12:30 ~  ランチ&交流会

「福島支援」へのご協力に感謝します 詳細

☆ 集会

第2回 福島支援集会

4月15日 13:30 ~ 16:30

玉川学園文化センター  ホール

詩の朗読  

早野ゆかりさんほか

  和合亮一作品集より

講演   佐藤幸子さん 

  福島に診療所を! 詳細

☆ バスツアー

3.11福島バスツアー」を企画しました! 詳細

集会のお知らせ 詳細

2012年1月22日(日)

 13:30~16:00

玉川学園文化センター

  2階 第一会議室 

藤原寿和さんのお話し      

         

☆ 集会

2011年12月18日(日)に集会を開きます。テーマ「市民測定室を作りたい!」 詳細

 

町田市議会ほか

2012年2月28日本会議において「町田市における放射能対策の強化を求める請願」が採択されました。  詳細

 「町田市における放射能対策の強化を求める請願」は、13日の健康福祉常任委員会で全会一致で採択され、本会議へ送られました。 あわせて、議員全員一致で以下の付帯条件が付きました。 「保健所及び消費生活センター等の関連部署で食品放射能測定を強化されたい」 詳細

当会は、これまで町田市で「放射能から幼い命を守る」ために活動してきたさまざまなグループと共に「町田市における放射能対策の強化を求める請願」を提出しました。 詳細

 

食品放射能測定所

開設準備会のホームページが立ち上がりました。

http://machidasokuteishitsu.blog.fc2.com/ 

 

放射線測定

土壌の核種分析結果

2012年1月16日

ストロンチウム 詳細

2011年12月28日

セシウム   詳細      

空間放射線量

2012年1月15日(日)

定期放射線測定結果 

 詳細

2011年10月4日

第3回放射線測定の結果と解説を掲載しました。

ニュース 結果と解説

2012年1月5日

東玉川学園バス停前排水溝内の土壌は除染?撤去? されました。詳細

 

情報発信

2011年12月5日

『「原発を考える会」ニュース』No.5をアップしました。

外部リンク

2014年3月17日

「外部リンク」の「『さらば、放射能!』ニュース」の最新号をアップしました。